その眼に惹かれて言われるがままに乗ったんだ。
すっごい大きな背中だった。

一歩、一歩 しっかりと大地を踏んでゆく。
その揺れもどこか心地よく俺を運んでくれた。

毎日の仕事に追われ 自分自身の事で精一杯だったんだ。
決して彼女の事を忘れたわけじゃない。
決して嫌いになったわけじゃない。

メールも返信しようと思ったら とっくに時間が過ぎていた。
怒っているだろうな。 わかっていたんだ。
でも 素直に言えなくて カッコつけた自分がいた。

本当はわかってほしかった。
口に出さなくてもわかってくれると どこかで錯覚していた。

伝わらないんだよな、言葉にしなきゃ何も・・・・。
自分勝手に解釈して 彼女の気持ちを全く理解してなかった駄目な俺。

きっと傷つけてしまっただろう。
きっと許してくれないだろう。

お前に乗ったら そんな自分のちっぽけさを知ったよ。
森の中を駆け巡り 新鮮な空気の中で 頭に浮かんだのは彼女だった。

帰ったら素直に謝るよ。
そう今は思ってる。

でも本当に実行できるか・・・・・・。
みててくれよな。

また逢いにくるよ、お前に。